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【クリニック監修】頭皮が赤いのは、なにか原因が? 薄毛、抜け毛の原因?
「頭皮が赤い」。これは、何らかの頭皮トラブルのシグナルかもしれません。頭皮が赤いということは、どんな症状なのでしょうか。頭皮が赤いその原因や、適切な対策を詳しく解説します。
このページの監修者のご紹介

医療法人リアルエイジ静哉会
Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋)
チーフ 井野口 具子(いのぐち ともこ)
経歴
美容業界で経験を積んだのち、2005年、Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋)の前身である錦クリニックに入職。美容師免許取得から得た知識と美容業界の経験を活かしながら、髪のお悩みをもつ多数の患者さまに対し、発毛治療や髪のお悩みをお聞きするアドバイザーとして活躍してきた。女性ならではの細やかな視点で、医師のサポートや後進の育成に心を砕いている。患者さまがクリニックに滞在していただく際に心地よく感じていただけるような空間づくりや、新しいサービス等を、クリニックスタッフと意見を出し合いながら導入している。
頭皮が赤いのは何が原因なの?対策は?
ふと頭皮を鏡で見てみたら、赤い頭皮になっていた。そんな経験はありませんか? 最初は頭皮が赤いだけだったのに、次第に頭皮がチクチクしたり、かゆくなったりして症状が悪化する可能性もあります。頭皮が赤いときは、何らからの頭皮トラブルのシグナルです。原因を把握し、正しい対策を行うことが必要です。
頭皮は赤い?青白い?そもそも本来の頭皮の色はどんな色なの?
頭皮は本来、どんな色をしているのでしょうか。普段あまり意識することはありませんよね。鏡を使って髪の毛の分け目などから、自分の頭皮の色を見てみましょう。すると、他の皮膚と違って「青白い」色をしていることがわかります。
健康的な頭皮は他の部分より「白い」
日焼けをしていない健康的な頭皮は、普段はどちらかといえば他の露出している部分に比べて「色白」です。
頭皮の構造は、頭皮の表面を覆う「表皮」と、その下にある皮膚の本体といえる「真皮」で成り立っています。真皮には血管がたくさん通っていますが、細い毛細血管ばかりです。
また、頭皮の下にある筋肉は、前頭筋、側頭筋、後頭筋より上の頭頂から半球くらいの範囲にはありません。すぐ下にある顔に比べて動かす部分が少なく、表皮近くの血管も多くはありません。
血行が良い健康的な状態でも、紅潮しても頭皮の変化はわかりにくく、他の皮膚と違って表皮が赤みを帯びることはあまりないのです。
赤い頭皮は、何らかのトラブルを抱えている
青白い色ではない頭皮は健康状態が良いとはいえず、何らかのトラブルを抱えている可能性が高いといえます。
(参考|gooヘルスケア「表皮・真皮・毛・爪・皮膚腺の図」)
頭皮が赤いのはどんなシグナルなのか?その対策は?
赤い色をした頭皮は、どんな症状のシグナルだと考えられるでしょうか。主に考えられる症状とその対策を、項目立てて紹介します。
頭皮が赤い原因(1)
頭皮の血行が悪くなっている
真皮には毛細血管がたくさん通っています。細い血管のため、通常は血の色が表面に出ることはありません。しかし血行が悪くなり、うっ血していると、その部分が赤い頭皮となって見えることがあります。
頭の上部には筋肉がないので、血流を自発的にコントロールすることができません。ですから、比較的血流が滞りやすい場所ということも理由の一つです。
血行が悪くなる原因は、運動不足や睡眠不足、暴飲暴食、ストレス、タバコなどさまざまなものが考えられます。
お気付きの通り、これらの要素はすべて生活習慣病の要素でもあります。健康的な生活を送ることで、これらのリスクは改善できます。また、頭皮マッサージも頭皮の血行促進と、心身のリラックスのためも有効でしょう。
頭皮が赤い原因(2)
誤ったヘアケアで頭皮が炎症を起こしている
頭皮が赤いのは、誤ったヘアケアで頭皮が炎症を起こしている場合もあります。例えば、このような状態です。
誤ったヘアケアの一例
・シャンプーのすすぎが不完全で、頭皮に残ったシャンプーでかぶれた
・シャンプーのし過ぎで頭皮が乾燥してフケが大量発生し、雑菌が繁殖した
・シャンプーやヘアカラーの成分と頭皮の相性が合わずにアレルギー反応を起こした
・シャンプー後に生乾きのまま就寝して頭皮に雑菌が繁殖した
対策としては、頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーに変えたり、シャンプーの仕方そのものを改めましょう。
(参照|ヘアメディカル「薄毛とシャンプーの関係」)
頭皮が赤い原因(3)
紫外線やアレルギー物質の影響
日光の紫外線(UV)や、花粉やハウスダストなど、皮膚に直接ダメージを与える外部物質は少なくありません。頭皮も髪の毛にガードされているとはいえ、影響はゼロではありません。
髪の毛の分け目部分など、頭皮が露出した場所はダメージが蓄積しやすく、そこから炎症が始まる可能性もあります。
対策としては、その原因から遠ざかることが第一です。
帽子などで紫外線からガードしたり、花粉やハウスダストなどから身を守りましょう。
また、心身が健康でないときは体内の免疫能力も低下します。ストレスを溜めず健康的な生活を送ることも大切です。
頭皮が赤い原因(4)
何らかの病気の疑いがある
頭皮が赤い場合は、そもそも何らかの病気にかかっている可能性もあります。頭皮は髪の毛に隠れているので、病気の早期発見が困難な場所です。そのためハッキリと頭皮が赤くなってから病気が見つかるときもあります。
特に、以下の病気は頭皮にかかりやすいものです。注意しましょう。
また、頭皮が赤い時には、皮膚疾患の可能性も考えられます。
赤い頭皮になる病気の一例
・脂漏性皮膚炎
・皮脂欠乏症皮膚炎
・乾癬
・頭皮白癬
頭皮の「かゆみ」が続くのなら、それは何らかの皮膚疾患かもしれません。気になる場合は、はやめに医師の診察を受けることがよいでしょう。
赤い頭皮が改善しないときは専門クリニックへ
シャンプーや生活環境を見直しても、赤い頭皮が改善しない場合は、何らかの病気の症状なのか、それとも自分では分からない赤い頭皮の原因があるのかもしれません。
赤い頭皮のトラブルは、最初は頭皮が赤い色をしているだけでも、次第にかゆみや痛みが発生するなど重症化し、結果的にそのダメージが薄毛や抜け毛といった症状にもつながる可能性があります。
特に成人男性は、男性ホルモンの影響で「AGA(男性型脱毛症)」という脱毛症を発症する人が多く、その割合は成人男性の3割以上とも言われています。
赤い頭皮のトラブルとAGAには直接的な因果関係はありませんが、頭皮のトラブルを抱えたまま、AGAを発症すれば抜け毛や薄毛が進むことは明白です。
AGAは、加齢に伴う症状でもあるので、自然に抜け毛が回復することはありません。少しでも早く、適切な対策をすることが重要なのです。
AGAや薄毛については、当Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋)のこちらのコラムもご参照ください。
自己判断よりも専門クリニックの無料カウンセリング
頭皮トラブルには、アレルギーや体調、シャンプーの種類、AGAなど、さまざまな要素が関係していることが少なくありません。ですから、自己判断の治療は効果が薄いばかりか、かえって症状が悪化する危険性さえも秘めています。
いきなり毛髪の専門クリニックを受診することに抵抗を感じる方は、頭髪治療専門クリニックで行なっている無料カウンセリングを利用しましょう。
ここでは、専門スタッフが頭皮の状況をカウンセリングし、治療メニューを提案してくれます。また、治療にかかるコストも把握できて安心です。
Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋)の無料カウンセリングは予約制です。下記フォームから申し込むことが可能なので、お気軽にお申込みください。
「Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋) 無料カウンセリングフォーム」
(まとめ)
頭皮が赤いときの対処法についての記事はいかがでしたか? 赤い頭皮は、放置しておくと重症化してしまう場合もあり、将来的には抜け毛や薄毛の原因となる可能性があります。適切な処置を早いタイミングで行いましょう。
注:記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。
サイトの情報を利用し判断・行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。