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AGA治療、費用に不安はありませんか?
AGA治療について関心はあるけれど、どれぐらいの費用がかかるか分からないから怖い……。そう思い、なんとなく頭皮や髪が気になっているけど「見ないふり」をしていませんか?
AGA治療には、一体どれぐらいの費用がかかるのでしょうか。健康保険は適用されるのでしょうか。
悩んでいるうちに時間は過ぎていくばかりです。一体どのぐらい費用がかかるのか、その答えを見ていきましょう。
このページの監修者のご紹介

医療法人リアルエイジ静哉会
Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋)
チーフ 井野口 具子(いのぐち ともこ)
経歴
美容業界で経験を積んだのち、2005年、Dクリニック名古屋(旧AACクリニック名古屋)の前身である錦クリニックに入職。美容師免許取得から得た知識と美容業界の経験を活かしながら、髪のお悩みをもつ多数の患者さまに対し、発毛治療や髪のお悩みをお聞きするアドバイザーとして活躍してきた。女性ならではの細やかな視点で、医師のサポートや後進の育成に心を砕いている。患者さまがクリニックに滞在していただく際に心地よく感じていただけるような空間づくりや、新しいサービス等を、クリニックスタッフと意見を出し合いながら導入している。
AGA治療、初回カウンセリングの多くは無料
AGA治療は、初めてクリニックに足を運んだ日から、いきなり始めるということはありません。
まずは専門スタッフによるカウンセリングからスタートしますが、これは多くのクリニックで無料となっています。治療を希望することにより、コース次第で価格は変わります。
たとえば、前立腺肥大症の治療に使われるフィナステリドが主成分のプロペシアを服用する場合は、検査費用などを含めて初診料は無料~10,000円、以降はクリニックにもよりますが月15,000円~35,000円程度かかることが一般的です。
また、クリニックによっては男性ホルモンに対する感受性を調べることができる『アンドロレセプター遺伝子検査』や、脱毛症の原因の1つとして考えられる、ミネラルのバランスを調べる『ミネラル検査』など、オプションの検査も用意されています。これらは別途1万~2万円程度の料金がかかります。
初回カウンセリング時に、費用以上に確保して欲しいのが実は「時間」です。
初回カウンセリングには2時間程度かかるため、時間に余裕をもって訪ねてください。地方に住んでいて、近くにクリニックがない……。そんな人のために、無料通話アプリを使った相談を受け付けているクリニックもあります。
治療がスタートしたら、月に1回、クリニックでの経過観察と診察が必要になります。治療予算には、その際の交通費も入れておきましょう。
AGA治療には、いわゆる健康保険が適用されません。自由診療扱いとなるため、年末の医療費控除などは受けることができませんので、お気をつけください。
AGA治療の費用は、方法や性別により変わる
AGA治療には、さまざまな方法があるため、費用は治療法で変わります。
プロペシアの服用は1か月あたり、5,000~7,000円程度、ミノキシジル・タブレットの服用は1か月あたりおよそ8,000~10,000円程度、外用薬で6,000~8,000円程度となっています。
始まったばかりの最先端の検査に、AGAリスク遺伝子検査というものがあります。
AGAには5αリダクターゼという酵素が、深く関わっていることがわかっています。この酵素がジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンを生み出しますが、DHTは毛根を強力に萎縮させてしまい、脱毛を引き起こす原因と言われています。AGAリスク遺伝子検査では、5αリダクターゼが発生しやすいかを調べ、それによりAGAの発症リスクを知ることができます。
またこの検査によって将来のAGAになるリスクと、「デュタステリド」と「フィナステリド」のどちらが効果的かも知ることができます。せっかく治療を始めても自分にとって効果がないのでは、費用と時間の無駄使いになってしまいます。検査結果が分かるまで約1か月間、検査には約20,000円かかりますが、より効果の高いAGA治療を望むのなら、検討しても良いかもしれません。
薄毛に悩んでいるのは、男性だけではありません。ストレスや出産などによってホルモンバランスが変化し、髪のボリュームが寂しくなることは女性にも起こり得ます。
また女性の場合は問診やマイクロスコープによる頭皮チェックと、血液やホルモンなどを検査する費用を合わせて、初診は1万円程度かかることが一般的です。治療がスタートしたら月に1度の再診と処方薬などが、月15,000~35,000円程度かかります。
女性の場合は男性とは処方される薬が違うため、自己判断での服薬は危険です。女性こそクリニックでのカウンセリングと治療をお勧めします。
当クリニックでのAGA治療とその費用について詳しくお知りになりたい方は、『治療内容と費用について』をご覧ください。
AGAの治療薬に、安価なジェネリックは存在する?
AGA治療薬にもジェネリック(後発医薬品)はあります。プロペシアにはフィナステリドという有効成分が配合されていて、このフィナステリドが配合されている「フィナステリド錠」は、プロペシアの発売元であるMSD製薬だけではなく、ファイザー株式会社と沢井製薬、東和薬品からも販売されています。
これらの薬は、インターネット通販などでも購入できるとの情報がありますが、法的にも安全面からもお薦めはできません。副作用が起きた際、相談できる窓口や用意されていない可能性もあります。
国内で正式に販売されているジェネリック医薬品は、先行薬と基本的には成分は同じです。副作用リスクはジェネリックだから高まるわけではありませんが、誰かに合う薬が自分に合うとは限りません。これまでに服用歴があり、医師に専門できる状況であれば、ジェネリックへの切り替えを検討してもよいかもしれません。医薬品を「安いから」という理由で、自己判断で選ぶことが危険なのです。
またAGA治療薬として広く知られているプロペシアは、女性は服用できません。男性であっても20歳以下の服用は禁止されていますし、前立腺がんの検査を受ける予定がある人は、検査結果に影響が出る可能性もあるので注意が必要です。
プロペシアをはじめAGA治療薬は医薬品であるため、医師ではないものが自己流で服用することはお勧めできません。もちろんクリニックに定期的に通っていて、その上で薬価を下げたい場合には医師に相談してみるとよいでしょう。AGA治療で大事なことは安く抑えることではなく、出来得る限りの効果を実感することです。
AGA治療を、できるだけ安くする方法って?
薄毛とは髪が大量に抜けたり、毛が細くコシがなくなっていくことで、地肌がはっきりと見える状態を指します。この薄毛の原因はおもに4つ、「遺伝」「男性ホルモン」「ストレス」「食事・生活習慣」と言われています。
また髪の毛には「ヘアサイクル」と呼ばれる周期があります。髪は成長期→退行期→休止期を常に繰り返し、どこかの毛が抜けても別の毛が成長期に入ることで、変わらないボリュームを保っています。ヘアサイクルはおよそ2年から7年周期で、このヘアサイクルが乱れると、成長期の毛も抜けてしまうため薄毛の原因となります。
ある日突然毛が抜けるようになった場合は、生活習慣を改善することでストップするかもしれません。しかしAGAは進行性です。費用を安くあげるために自己流の対策では、AGAの進行を食い止めることは難しいのが現状です。
これは女性も同様です。髪をふんわりさせるシャンプーや、ウィッグなどを使って薄毛を目立たなくすることはできても、根本的な解決にはなりません。FAGAと呼ばれる女性の薄毛もホルモンが関係しているため、専門のクリニックでの治療が効果的と言えます。
薄毛治療=高額という都市伝説もあるせいか、「こんなことを相談したら足元を見られるのではないか」「サプリやオプションなどを次々と提示されて、結果高くつくのではないか」という不安に駆られ、クリニックが怖い場所のように思えているかもしれません。しかしAGA治療専門クリニックでは、その人が望むだけの治療とサービスを提供しています。不必要なコースを勧めたり、次々と違うオプションを提示することはありません。
何より大切なのは、あなたが薄毛の悩みから解放されること。
AGA治療専門クリニックは、そのために存在しているのです。効果が未知数な自己流に頼るよりも、専門知識と治療例が豊富なクリニックに相談することが、結果的に最も安価なAGA治療法だと言えるでしょう。
ミノキシジルについては【ミノキシジル大学】
ミノキシジルについては、ミノキシジル大学の『ミノキシジルっていったい何? その質問の答えがすべてここに』をお読みいただけるとさらに理解を深めることができます。
注:記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。
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